7月のカルガリー不動産統計によると、今年前半のカルガリー不動産市場全体では販売が回復したものの、7月は前年比で6%スローダウンしたとの事です。ちなみに1月から7月末までの前年同期比では9%の増加。
CREBプレジデントのDavid Brown氏によると今年はこれまでの販売数は予想を上回っていたものの、本格的な回復には尚時間を要すると述べています。
直近の販売減は増加する新規売り物件(需要)や住宅ローン融資基準の引き締めが、和らぐ需要と相重なり回復を遅らせるであろうとも述べています。
Broker’s Note
6月ころからの新規売り物件(供給)の増加は予想を上回るもので、また年初に比べ低迷している油価の影響かバイヤー(需要)が慎重になりつつあるようで、カルガリー不動産市場全体の減速につながっているようです。
スタイル別では新築供給の止まないアパートメントスタイルの苦戦がめだつ一方、戸建てやAttached部門は比較的堅調であり、また市内ではエリア別に明暗が分かれています。
カルガリー不動産市場全体の前年同月比ベンチマークプライスは1.58%上昇しているものの、比較的好調な戸建て市場でも目安の在庫量3、000件を上回ってきたことから今後上に振れるか下に振れるかを見極める必要がありそうです。