カルガリー不動産協会の統計によると、5月のカルガリー不動産市場は戸建て部門に牽引される形で4か月連続で価格回復傾向にあります。
価格水準が2014年レベルに戻るにはまだしばらく時間がかかると思われるものの、戸建て部門では2015年6月以来初めて前年同月比で1%の価格上昇となりました。販売数の回復が目立つ価格帯は60万ドル以上1ミリオン以下となっており、需給の点でタイトなのがNW,価格の点で最も上昇しているエリアはスプリングバンクやアスペン等のコミュニティが属するWestとなっています。
2世帯住宅やタウンハウス等のAttached部門も、戸建て部門同様需給バランスが整いつつありますが、価格の点ではまだピーク時より4.7%下回っており、また前年同期比でも2%下回っています。
コンドミニアム等のアパートメント部門はカルガリー市の全在庫の30%を占めており、前年同月比で在庫量が11%増を記録、NWを除く全域で在庫が増えています。特にSEやSouthでは増え続ける新築物件の影響を受け在庫の増加が目立ちます。全体の価格の点では前年同月比で2.9%下回っています。
Broker’s note
カルガリー不動産市場は戸建て部門に牽引されるものの、5月の戸建て総在庫数は1月から4月までの増加ペースを上回り多少供給過多となるトレンドが見られます。今後需給バランスに注視する必要があります。